手の運動から頭の運動へ。(長いです)

小学生は手の運動的な勉強をしててもそれほど目立ちませんが、中学生になって手の運動的な勉強しかできない子はずるずる成績が良くなくなっていきます。

そのまま高校生になった場合はさらに大変です…。

手の運動的な勉強はどういうのかというと、「ただ書く」やつです。漢字をとにかく10回書くとか、教科書を写すとか。

何もしないよりはましなのでは?と思いたいですが、その子にとってはそれも勉強にカウントされているので、「勉強をしてるのに出来るようにならない」という無駄に自信を無くす場合があります。

心が折れると言いますか。

「これが自分の勉強のやり方だ」とかこのやり方でしか勉強できない、と変な癖がつく前に、手の運動的な勉強から頭を使った勉強へ変えてあげた方がいいです。

中学生になってからだとますます素直に耳を貸してくれなくなるので小6になる前くらいに気付けるのがいいかと思います…。

じゃあどういうのが頭を使った勉強かというと、単純に、「問いに答える」勉強です。

小学生は用意された問いが学校のドリルしか持っていないパターンが多いので、勉強をしろ、と言うのであれば薄いやつでいいので教材を買ってあげてくださいm(_ _)m

学校のドリルを3周やる、でも十分だと個人的には思いますが。

学校で1周、としか言われてなかったら2周やる、2周と言われてたら3周やる。

言われたこと以上のことをやってのける癖をつけとくと、社会人になってからも活きてくるかと思います。

言われたことができない、は論外ですが、言われたことしかやらないタイプも、一緒に働きたいとは思ってもらえないので。

「問いに答える」の次の段階は「問いを作る」です。

これは社会の勉強の時に使えます。

教科書を読んで、「1603年に徳川家康が江戸幕府を開いた」と書いてあったら、例えば「江戸幕府を開いたのは誰?」とか「徳川家康が開いたのは何幕府?」とか「徳川家康が江戸幕府を開いたのは何年?」と書きます。一行の情報だけで問題が何個も作れるのが社会なので、いろんな聞かれ方に慣れておく、そうすると聞かれ方を予想できるようになったり、暗記するときも、「1603年 家康 江戸幕府」とキーワードをまとめて効率よく記憶できるようになります。

脳のキャパには限りがあるので、情報をコンパクトに記憶できるようになると、脳に空きが出て覚えられる量が増えて勉強が出来るようになります。

こういうことをもっと生徒に伝えていきたいのですが、勉強にがつがつしている中学生がおらず、がつがつしている子がいても小学生だったりしてまだ伝える年齢じゃないなと思ったりして、そういう意味では退屈です。

今までの勉強の経験を踏まえ質を上げ始められるのが中3、高1くらいからなので、骨のある子が現れてくれるといいなぁ…とお待ちしております。

質を上げるためにはその前段階としてある程度量をこなせてきていることが前提条件なので、今通っている新中1の子達の中でがつがつ勉強する子がいてくれたら、何年かスパンで楽しみだなと密かに期待しております。

そうは言っても中学生になってからだと何かとバタバタで勉強能力を上げていくのに負荷がかかるので、小6を鍛えるのが個人的には一番ベストかなと思ってます。

なので、中3なんて、言われなくても、勉強しなさい、って感じです。

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